著:ポール・オースター
訳:柴田元幸
出版社:新潮社
刷年数:1999
本の状態:表紙・中身共に概ね良好/ハードカバー
一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。男が、米各地の自由の女神像を狙い続けた自由の怪人(ファントム・オブ・リバティ)であることに、私は気付いた。FBIより先に。実は彼とは随分以前にある朗読会で知り合い、一時はとても親密だったのだが彼はいったい何に絶望し、なぜテロリストになったのか。彼が追い続けた怪物リヴァイアサンとは一体なんだったのか...。
数奇な運命、偶然の重なり合いから生み出されるポール・オースターの巧みな文章がキラリと光る1冊。